アンチキャンサーインクは、カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部教授であるロバート・M・ホフマンが、1984年にアメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴに設立した、抗がん剤および診断薬の研究・開発・販売を目的としたバイオベンチャーです。従業員数は38名、そのうち20名は博士号取得者あるいは医師です。当社は従来から日本での活動を重視してきましたが、日本のバイオテクノロジーおよび医薬品市場の将来性を考え、2006年11月27日付けでアンチキャンサージャパン(AntiCancer Japan)株式会社を設立しました。
2007年4月には、P2レベル ∗ の研究施設(大阪府茨木市)を建設。弊社独自の技術である『蛍光タンパク[ 緑色蛍光タンパク(GFP)や赤色蛍光タンパク(RFP)]を使った小動物によるin vivo(生体内)イメージング』の研究・開発と小動物モデルの展示を行うラボを開設しました。
現在は、成田に移設し、活動しています。
∗ Physical containment level:組み換えDNA実験を行う場合、組み換え体などの実験区域外漏出を防止するため物理的封じ込めを採用する。物理的封じ込めは、実験で取り扱う生物に応じて、P1からP4までの4つのレベルに区分されている。
- 社名
- アンチキャンサージャパン株式会社
- 設立
- 2006年11月
- 事業内容
- (1) GFP/RFPで標識したがん細胞の販売( 和光純薬工業(株) に委託 )
- (2) 蛍光タンパクを使ったin vivoイメージング技術(OncoBrite®)の特許導出
- (3) in vivoイメージング技術(OncoBrite®)を使った受託研究-抗がん剤評価など-
- (4) in vivoイメージング技術(OncoBrite®)を使った共同研究
- (5) アンチキャンサー本社が所有する特許( 約150 )の導出
- (6) GFPヌードマウスの販売( 日本エスエルシー(株)に委託 )
- (7) Lumazone-FLの共同開発と販売( 日本ローパー社と共同 )
- (8) FluorVivoの共同開発と販売( 米国Indec社と共同 )
- (9) iBOXの共同開発と販売( UVP社/BM器機社と共同 )
- (10) GFP/RFPを使ったイメージング技術のR&D
- (11) GFP/RFP-がん細胞を使った同所移植マウスモデルの常設展示
- 所在地
- 千葉県印旛郡栄町竜角寺台2丁目23番地-5
- 代表者
- ロバート・M・ホフマン
- 取引先
- (顧客・共同研究関係)
- (財)医薬基盤研究所
- 国立循環器病センター研究所
- 大阪大学 医学部、微生物病研究所など
- 大阪府立大学
- 東京大学
- 久留米大学
- 福島県立医科大学
- 昭和大学
- 株式会社クレハ
- 日本化薬株式会社
- 静岡産業創生機構 ファルマバレーセンター など多数
- (販売・共同マーケッティング関係)
- 和光純薬工業株式会社
- 日本エスエルシー株式会社
- オリンパス株式会社
- 株式会社日本ローパー
- プライムテック株式会社
- BM機器株式会社
- モレキュラーデバイス ジャパン株式会社
Robert M. Hoffman( ロバート・エム・ホフマン )
Ph.D.アメリカ合衆国コネティカット州生まれ。
ニューヨーク州立大学卒、ハーバード大学にてPh.D.。
1984年カリフォルニア州サンディエゴにアンチキャンサーインクを設立。
カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部教授。
2006年11月アンチキャンサージャパン株式会社設立。
アンチキャンサーインク最高経営責任者。
アンチキャンサージャパン株式会社代表取締役。
三次元培養法によるin vitro(試験管内)抗がん剤感受性試験法(HDRA®)・腫瘍組織塊のマウスへの同所移植によるヒトがん転移マウスモデル(MetaMouse®)・GFP/RFPを使った全身イメージング法によるヒトがん転移モデルマウスおよび血管新生モデルマウスなどの開発を行い、現在は広く生体のin vivoバイオイメージングについて研究している。その他、毛髪の発毛・育毛、毛包幹細胞についても研究報告多数。