!!蛍光タンパク質発現がん細胞の品質管理について!!
弊社の蛍光タンパク質(GFP/RFP)発現がん細胞の品質管理の一環として、STR-PCR法によるヒト細胞認証試験の結果を公開することにいたしました。(参照:ヒト細胞認証試験(プロメガ社へリンク))。下記の製品リストから、認証試験の結果を参照できますので購入をご検討の方はご活用ください。
ヒト以外のがん細胞に付きましても、製品リストから情報を閲覧できるように改善を行います。品質に関してより一層の情報公開を進めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
AntiCancer株式会社は、レトロウイルスベクターと独自の技術を使って、他に類を見ない蛍光タンパク質を導入したがん細胞(GFP/RFP-がん細胞)を作り出すことに成功しました。AntiCancer Japan株式会社では、これらの技術から生み出された、GFP/RFPを発現する80種類以上の蛍光タンパク質発現がん細胞をラインアップしています。蛍光タンパク質発現がん細胞には次のような特徴があります。
・ヒトとマウスの多くのがん種に対応(大腸がん、胃がん、肺がん、膵臓がん、前立腺がん、乳がん、脳腫瘍、膀胱がん、卵巣がん、腎臓がんなど)
・蛍光タンパク質を長期間安定に発現し、in vitroにおいて親株同様の増殖速度を保持。
・同所移植モデルマウスを用いて、ヒト(マウス)がん細胞の生体内と同様の増殖・転移の挙動を、リアルタイムかつ非侵襲的にin vivoイメージングが可能。
販売元:和光純薬工業株式会社
ヒト由来がん細胞
マウス/ラット由来がん細胞
Dual Colorがん細胞
Dual Colorがん細胞は、細胞核にGFPを、細胞質にRFPを発現するがん細胞です。Dual Colorがん細胞は弊社のオリジナル製品です。血管やリンパ管内の移動中のがん細胞の細胞質や核の変形をリアルタイムで観察できます。国内在庫の無い細胞についてもお気軽にお問い合わせ下さい。
がんの種類 | メーカーコード | 国内在庫 | 品名 |
---|---|---|---|
悪性黒色腫(ヒト) | 091-005 | 有 | MDA-MB-435-Dual Color |
乳がん(ヒト) | 無 | MDA-MB-231-Dual Color | |
乳がん(マウス) | 091-016 | 有 | MMT060562-Dual Color |
中枢神経系(ヒト) | 091-089 | 有 | U-87 MG-Dual Color |
大腸がん(ヒト) | 無 | HCT-116-Dual Color | |
線維肉腫(ヒト) | 091-092 | 有 | HT1080-Dual Color |
悪性黒色腫(マウス) | 091-051 | 有 | B16F10-Dual Color |
膵臓がん(ヒト) | 091-074 | 有 | xPA-1-Dual Color |
膵臓がん(ヒト) | 無 | MiaPaCa2-Dual Color | |
前立腺がん(ヒト) | 091-079 | 有 | PC3-Dual Color |
骨肉腫(ヒト) | 091-182 | 有 | 143B-Dual Color |
肺がん(マウス) | 無 | Lewis Lung Carcinoma-Dual Color |
高転移がん細胞—低転移性がん細胞のペアー
- 1.蛍光タンパク(GFP/RFP)質発現がん細胞の皮下移植
- 2.皮下腫瘍片の外科的同所移植(SOI)
- 3.転移巣の蛍光発現腫瘍を回収
- 1’.回収した細胞の皮下移植、・・・
がんの種類 | メーカーコード | 高/低転移性 | 品名 |
---|---|---|---|
骨肉腫(ヒト) | 091-101 | 高転移性 | 143B-GFP |
骨肉腫(ヒト) | 091-117 | 高転移性 | 143B-RFP |
骨肉腫(ヒト) | 091-182 | 高転移性 | 143B-Dual Color |
骨肉腫(ヒト) | 091-062 | 低転移性 | MNNG/HOS-GFP |
骨肉腫(ヒト) | 091-063 | 低転移性 | MNNG/HOS-RFP |
大腸がん(マウス) | 091-035 | 高転移性 | SL4-GFP |
大腸がん(マウス) | 091-087 | 低転移性 | Colon26-GFP |
大腸がん(マウス) | 091-178 | 低転移性 | Colon26-RFP |
安心して蛍光タンパク質(GFP/RFP)発現がん細胞をお使い頂く為に
弊社の細胞は、蛍光タンパク質を長期間安定に発現いたします。常に一定の品質を保持するために、以下の方法での細胞増殖・保管をお願い致します。
- 1. バイアルで到着したら
37℃温水中で融解し、10%FBS添加RPMI1640培地10mlと15ml遠心管で混合する。
4℃、500 x gにて5分間遠心分離を行い、上清を廃棄する。
もう一度、10%FBS添加RPMI1640培地10ml添加、遠心分離による上清廃棄を行う。
10%FBS添加RPMI1640培地を添加して、培養面積1cm2につき、1x104細胞で培養を開始する。 - 2. フラスコで到着したら
フラスコ中のがん細胞を10%FBS添加RPMI1640培地を用いて増殖し、一定量毎に小分けした
液体窒素中に保管する。細胞培養を頻繁に行うと導入した蛍光タンパク質が脱落する可能性があります。
継代培養は最小にしてください。 - 3. 細胞の保存方法
トリプシン処理などをして細胞を回収する。
細胞保存液に懸濁し、一定量毎に小分けして液体窒素中に保管する。保存には、10%DMSO/10%FBS添加RPMI1640培地の他、市販の細胞保存液が使用できます。 - 4. 継代培養について
継代培養を頻繁に行うと、発現した蛍光タンパク質の一部が脱落する可能性があります。可能な限り避けてください。
【希望納入価格】
アカデミックユーザー様 | Single Color細胞 250,000円 |
---|---|
Dual Color細胞 300,000円 | |
企業ユーザー様 | Single Color細胞 500,000円 |
Dual Color細胞 600,000円 |
【供給条件】
上記の価格にはAntiCancer株式会社の特許使用権は付与されていません。
【使用期限】
ご購入頂いた細胞は無期限でご使用頂けます。
【インフォームドコンセント】
販売しておりますがん細胞は、全て樹立細胞ですのでインフォームドコンセントは不要です。
【カルタヘナ法】
当該細胞は、カルタヘナ法の「第二種使用」に該当します。情報提供書が必要な方はご請求下さい。
【販売元】
和光純薬工業株式会社